お婆さんの大手柄


 昔々、ある所に、お爺さんとお婆さんが住んでいました。年が年なので、お婆さんは、もう大分耳が遠くなっていました。二人は、慎ましく暮していましたから、だんだんに、お金が貯まってきました。お爺さんは、毎晩寝る前に、貯めたお金お数えるのが、楽しみです。ある晩、お爺さんがお金を、チャリーン、チャリーンと、数えていると、泥棒が節穴からこれを見ていて、夜中に忍び込んできました。そして、金を残らず盗んでいってしまったのです。二人はがっかりして、「一文なしでは、どうにのならん。よそへ行って、働こう」お爺さんは、たくさんの荷物を背負い、お婆さんは、雨戸を一枚背負って、旅に出かけました。
 やがて日が暮れたので、二人が、鎮守様の大きな木の下で休んでいると、泥棒たちがやってきたので、二人は急いで木に登って、隠れることにしました。泥棒たちは、そんなことをちっとも知りません。盗んできたたから物やお金を、みんなで数え始めました。お婆さんは、木につかまっているだけでもやっとなのに、背中に背負っている雨戸が重くてかないません。「重い、しんどい、くたびれた」と、ぶつぶつ言い出しました。すると、お爺さんが、「泥棒に聞こえたら、ただでは済まんぞ。黙っておくれ」と、窘めましたが、お婆さんは耳が遠いので、「雨戸お卸して、捨ててもよい」と、聞き間違えてしまい、「ああ、よかった」と、雨戸をおろしました。
 雨戸は、バタン、ドタン、ガタンと、大きな音をたてながら、泥棒たちの頭の上に、落ちていきました。驚いたのは、泥棒たちです。「天狗様じゃあ!逃げろ!」宝もお金も置いて、ばらばらに逃げ出してしまいました。
 お爺さんとお婆さんは、泥棒たちが置いていったものを拾い集めて村に帰り、たいそうなお金持ちになりました。

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列印來源: http://blog.miyui.net/jlpt/obaasan-no-ootegara/ .
© Miyu 2010.

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