昔々ある村に、至って心の善い爺と婆とが住んでいました。爺は毎日編笠をこしらえて、町へ出て売って暮しを立てておりました。明日は正月という日にも笠を売りに出ましたが暮れ...
昔の昔、鳩はほんとにねじけ者で、ちっとも親の言うことを聴かぬ子であったそうです。親が山へ行けと言えば田へ行き、田へ行けと言えば畠へ出て働いていました。親が死ぬ時に静...
昔々、足柄山の山奥に、金太郎という名前の男の子がいました。金太郎のともだちは、山の動物たちです。金太郎は毎日毎日、動物たちと相撲をして遊んでいました。ですけど、勝つ...
昔々、働き者なのに、とても貧乏な夫婦がいました。ある年の暮れ、二人が大掃除をしていると、やせた鼠のようなものが、神棚から出てきました。「わしは貧乏神だ、お前たちがあ...
昔近江国に粟津冠者という武勇の士がありました。お寺を建てましたがまだ釣鐘がないので。釣鐘を鋳る鉄を買って来ようと思って、越前から船に乗って、出雲国へ鉄を求めに出かけ...